かけらブログ

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【FF14】エオコンこと交響組曲エオルゼアの感想(9/21昼組)【ネタバレ】

オケコンだと何のオケコンか分からんからエオコンって呼ぶ方を選んだ。

9/21・22と開催されたエオコンこと交響組曲エオルゼア。2年前の第一回開催が好評の内に終わったことを受けて第二弾が決定され、深夜0時の席取り合戦を制して9/21昼の部に参戦してきた。その感想を書こうと思う。

記事本編に入る前に例によってネタバレ注意。オーケストラコンサートでネタバレって何だよって話だが、いずれBD化される時まで初見を取っておきたいって人には勧めないということ。

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目次

会場の話

感想の前に、会場の事について書く。
会場はパシフィコ横浜の国立大ホールで、前回のエオコン会場だった東京国際フォーラム ホールAとほぼ同じ5,000人が入れる。これを4回分即埋めするとはFF14もデカくなったもんである。

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会場写真。公式サイトより。

写真のとおり3フロアの構造で、俺はというと2階の前から2列目ほぼ中央に席を取れた。上に3階の床が被さらないので音響的にも良いところらしい。運が良かった。

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当日演奏前のステージ。

舞台の上部にある「交響組曲エオルゼア」と映ってるのがプロジェクタースクリーンで、演奏中はこいつにトレーラームービーやゲーム中の映像がガンガン流れてくる。単なるオーケストラコンサートではない『ゲーム音楽のオーケストラコンサート』を成立させるのに一役も二役も買っているスゴいやつ。

ここでFF14とは違うが、昨年の秋にゼルダの伝説のオケコンに行った時の感想を引用したい。

こいついつも泣いてんな。

このゼルダの伝説オケコンにおいても、オーケストラの演奏に合わせて頭上のスクリーンでゲーム映像を映す演出がなされていた。当初の会場設計では何らかの発表イベントでスクリーンにアレコレ映すシーンをメインに想定してたのかもしれないが、ゲーム音楽のオーケストラコンサートにこれほど有効な設備もないと思った。でも演奏中の人を拡大して映したりもしてたし普通のクラシックコンサートとかでも使うのかな。

こいつええ事言うなあ。

つまりゲーム体験の一部たるゲーム音楽は、映像とセットで見て初めて完璧で、ゲーム映像なしでは魅力が減ってしまう。エオコンは今回が初参戦だが、やはり映像があってこそ だと確信した。PRIMALSのライブもゲーム映像を出したりしてるけど、あちらはロックバンドテイストで演者と観客の共演みたいなところもあるから映像の占める率はやや抑えめだったかもしれない。

会場の感想というか評価はこれくらいで、実際の演奏についても書こう。

演奏の話

まず当日のセットリストはこちら。
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公式サイトより切り出し。画像じゃなかった。

全体的にオーケストラ+合唱団の構成向け、というかPRIMALSと棲み分けしてる的な曲目になっている。何が良かったというなら全部良かったんだけど、特に印象深かった奴について感想を書くのでセットリストから一部省略している。

第1部

新生/蒼天編となっている。前3曲が新生で続く4曲が蒼天、最後のクリスタルタワーメドレーは新生だけど実質的に漆黒という奴。

◆究極幻想
アルテマウェポン戦の後半の曲。これが良かったのは、一つは元の曲を留めつつも、オケコン仕様というかアレンジがかなり良かった点。これはわかりやすいと思う。
そしてもう一つはちょっと変な視点だが、舞台上部や袖のライトアップがアルテマウェポンのカラーに演出されて、会場全体がまるでアルテマウェポンのシルエットのような雰囲気を醸し出していたこと。この視点については後で別のでも説明したい。
あとプロジェクターのゲーム画面はプラエトリウム最後と、いわゆる真アルテマが流れていた。真アルテマのギミックが見覚えなさ過ぎて絶かと勘違いしたが。

◆Heavensward
www.youtube.com
映像がプロジェクターに流れてて、音楽が生オーケストラ+生歌というすげえ贅沢なトレーラームービーの見方。蒼天拡張前のあの興奮が喚び起こされて震えた。もうそれに尽きる。蒼天面白かった。

◆Dragonsong
www.youtube.com
こちらもムービーがプロジェクターに流れてて、音楽が生オーケストラ+生歌の組み合わせ。あのスーザン・キャロウェイさんが出てこないまま始まってちょっと落胆してたらイントロでするっと現れた。
この曲で映ってたムービーは上にリンクを貼ったムービーと同じ、途中までは。2分過ぎあたりから蒼天4人旅のカットになり、アルフィノの薪拾いから野営するシーン、教皇庁でオルシュファンに守られて別れるシーン、アジス・ラー決戦でイゼルが戦うシーン、ニーズヘッグに取り込まれたエスティニアンを4人で助けるシーンが立て続けに流れてくる実質蒼天全部乗せ。1死。これ書いててもう泣いてる。演奏後に現れた吉田と祖堅も死にかけてた。

◆銀鱗と鋼鉄
神龍とオメガのガチバトルのBGM。神龍戦の前半の龍の首とほぼ一緒だと思ったけどどこが違うんだろう?
この曲が印象深かったのは、上の究極幻想でも書いたライトアップの演出の点から。どういうことかを説明するために奮って絵を描いた、Windowsペイントとマウスで。

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何のこっちゃわからないと思うので説明すると、舞台とその周りが神龍カラーっぽい明るいグリーンで照らされていて、それが国立大ホールの天井の波打つような形状と合わさり、まるで神龍の翼のような印象を受けた、という事が言いたい。まあこの点については共有しづらいと初めから分かってた。分かってたけど言いたかった。

クリスタルタワーメドレー
在りし日のグ・ラハ・ティアの映像がガンガン流れながらクリスタルタワー3部の曲を聴く。2死。この時期にそれはマジでヤバい。
でも改めて見ると、シド始めガーロンドアイアンワークス+ネロとクローンの2人も結構グ・ラハと絡んでたんだなと思い出した。さすがに漆黒の曲はまだやれないだろうし、実質これが漆黒と言っても良かったとこの時は思った。

第2部

紅蓮編。シナリオでは評価がやや下げられてる感のある紅蓮であるが、曲はかなり好きなのが多いので楽しみにしてたところ。

◆我らが支配圏
元々アラミゴの歌だったのを帝国が自国の歌にすり替えた、という曰く付きのそれ。
大物演歌歌手と大物ロックバンドのボーカルが現れてど真ん中で歌ったので笑いがすごかった。

◆鬨の声
元が好きな曲。紅蓮のID周回しまくってたのはこの曲を聴くためだったと言っても良いくらいに好き。サウナの最後の水風呂みたいなご褒美感がある。コーラスのパワーがあってサビの熱さはやはり最強。ムービーは紅蓮IDボスラッシュでこっちもすげー良かった。円盤で見たい。

◆塩と苦難の歌
ギラバニア湖畔地帯の昼の曲。これも元が好きな曲で、マウントで空飛んで遠景眺めるのも好きだった。特に後半というかサビの金管?が郷愁を誘う。吉田がインして何もせずに曲だけ聴いてたってのに共感を得た。ブラック勤務してると苦難部分が刺さるのかもしれない。

◆紅の嵐
この曲は紅蓮の「血の嵐」をベースとした曲をメドレー化したもので、最初はヤンサの昼の「父の誇り」から始まった。原曲のオリエンタルな弦楽器部分が尺八に変わってて、尺八で吹けるんだっていう新鮮な驚きがまずあった。その後は「血の嵐」に戻り、トレーラームービーのクガネ屋根上で鷹を操るユウギリとゴウセツが映ったりとそこはそのままやってった感じ。紅蓮トレーラーは後半の東方側が後から出てきたからその時の興奮を思い出した。

◆空より現れし者
アルファ零式4層の後半の曲で演奏よりムービーの力が強かった。普通ボス戦ムービーは見栄えを重視してるもんだが、これに関してはフィールドマーカーをバッチリ置いててUIが無いだけの攻略動画だった。曲は後半だけどムービーは前半もあって3時のBスタートだったし、後半は134式でハローワールド処理してた。めっちゃ笑えたので零式やってて良かった。

アンコール

セットリストにないやつ。このアンケートのセットリストについては会場で吉田からエオコン中のネタバレを控えるよう言われたので、この記事も22日の夜の部が終わってから公開した次第である。まあサプライズはちゃんと顔面で受けなきゃね。

◆そして世界へ
前回エオコンの1曲目もこの曲だったらしい。エンディングっぽさと新天地への冒険感があって好き。

◆竜の尾
神龍戦の後半。正直最初セットリスト見てこれがないのにかなり落胆したところがあって、だからアンコールでこれが流れた時はもう泣いてた。泣くような曲じゃ本来ないはずなんだけどもう涙腺がぶっ壊れてた。X.0ボス戦の曲では一番好き。

…とここまでで指揮者の栗田博文さんが袖に下がってしまった。まあ前回も2曲だったしね。すでにこの時点で十分満足して、スタンディングオベーションで拍手を続けていたのだが、オーケストラの人はまだ捌けない。時計を見ると予告されてた時間まではまだある。訝しんでると袖からまた栗田さんが現れ、拍手をもっとしろと煽り、そしてスクリーンに出たのは。

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◆砕けぬ思い
大歓声の中ハーデス討滅戦の後半が始まった。ムービーはエメトセルクとアルバートがメインで漆黒のムービー全部くっつけた奴でもう泣いた。しかも最後、演奏が止まった直後、「ならば覚えていろ」のカットが出ておわり。3死。一番最後に一番新しくて一番ホットな黒薔薇が来た。ゲーム音楽は映像があってこそとは言ったが映像の破壊力が高すぎた。なんちゅうもんを。これ以上は同じような文章を繰り返して書いてしまうだけになってしまうので切り上げる。

最後に

円盤早く出してくれ