かけらブログ

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「THE GUILTY/ギルティ」は早めに映画館で見ておくのが正解の映画

近年はTwitterで情報を得てコンテンツを摂取することが多くなった。
この程公開された映画、「THE GUILTY」もそういう経緯で見に行ってきたので、感想などをまとめてみる。

まずはこの映画を見に行こうと思った経緯を簡単に説明しよう。
発端は、試写会に参加した方の以下のツイートである。

これの後に、映画の予告編のツイートがプロモーションでTLに表示された。

上記の2つで関心を持ち、最後にYouTubeの映画予告編を視聴。

youtu.be

以上が、自分が視聴を決めるにあたって得た情報の全てである。
前情報無しでこれらを見て、どのような映画だと想像されただろうか。

自分は、「対犯罪のスペシャリストのキレ者が、電話音声だけを頼りに、自身の話術と警察組織の指揮によって、顔も知れぬ被害者を助け出すサスペンス映画」だと思った。 オフィス内で暴れるシーンや、予想したストーリーとタイトルがイマイチ結びつかないことにこそ引っかかったが、おそらく予想にほぼ違いはないだろうと考えていた。 きっと最後に正義は勝って終わるのだろうと。
そして、多少の違いはあれど、同じ情報を得た人は同じように考えるのではないだろうかと思う。

だが、この映画はそうではなかった。
拐われた被害者がかけてきた電話を先入観でイタズラだと判断してはいけないように、予告編の情報で映画の全体像を勝手に想像してはいけなかった。予告編がすでに引っ掛けだったわけで、制作側が意図してやっているとすら思える。

さて、ネタバレしないように配慮すると書けるのはせいぜいこの程度なので、関心があった人は上映中に見に行くことを勧めたい。
この映画は、音に集中することがテーマという点で、2年ほど前に上映された「Don't breathe」と共通するものがある。「Don't breathe」は観客も音を立てないことで完成する映画だったが、「THE GUILTY」は観客も音を聞き漏らさないよう集中する映画だった。
当時、鑑賞直後の自分のツイートを引用する。

映画館でさも当然のように売ってるドリンクとポップコーンに対しては、映画館サイドもアレだけスマホ使うなとかおしゃべりをするなとか事前に注意してるくせに、商売だからつって音の鳴るもん売るなやの立場をとっている。この記事のタイトルは、そういったノイズを避ける意味で、民度と知能の低い観客が入り込んでくる前にサッと見てくるべきだとお勧めする意図で書いている。
同じ劇場で見ていた観客の一人は映画が終わってもポップコーンのバケツが山盛りのままだったが、正しく映画を見た証だろう。